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2008年5月18日日曜日

マスコミ

羽田の「管制ミス?」について 実際には重大な事故になる可能性は全くなかったにもかかわらず、マスコミは大きく、鬼の首を取ったかのごとく報じた。

那覇での「GO AROUND」 滑走路上に自衛隊のF15がいたために管制官は進入中の全日空機をGO AROUNDさせた。

羽田の件は、RWY closeが21:30からで実際の工事予定は23:00からだった。また、工事車両が滑走路に入る際、横断する際には必ず管制官にラジオで許可を求めてくる。つまり、日航機が着陸した際には全く危険はなかったわけである。 問題は管制官がRWY closeの情報を知らなかったということだが、、、。 そのために滑走路に入る際には無線で知らせてくるなど、2重3重の安全システムになっているわけである。

今回はそれらの最初がうまく働かなかっただけ、、、。それであのようにあわや大惨事と報じられるのでは何のためにシステムなのか??

那覇の件は、通常ではF15は全日空機に着陸許可を出す前に滑走路上から出ているタイミングだった。しかしそのときはたまたま出るのが遅れた。それで管制官は到着機に対してGO AROUNDの指示を出した。どこもおかしくない。ちゃんと管制方式基準にも書いてある!安全確保のための当然のこと。着陸をやり直すだけのことである。何も危険じゃない。パイロットもそのための訓練をしっかりやっている。それを全国紙の大きな見出しで「急上昇!」なんて。。。ちゃんちゃらおかしい。

マスコミによっては記事にしないとこもあったようだが、当たり前である。管制のことを何も勉強しないでそんなことを書いて恥ずかしくないのだろうか?? こんなことを書かれると全国の管制官が仕事がしづらくなってしょうがない。

GO AROUNDが必要なときは躊躇せず言わなくてはいけない。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

マスコミの報道はもはやエンターテイメント性が重要ですからね。
「Go Around」=「重大事故の回避」とも取れる報道でした。
軍用機が関係している場合は、それが更に誇張されている気がします。
知識が無い報道機関が知識の無い者に対して報道するワケですから、
ますます誤った認識が広まってしまいそうで憤りを感じます。
ところで、「急上昇」と表現する定義を尋ねてみたくありませんか?

匿名 さんのコメント...

コメントありがとうございます。
そのとおりですね。
管制の仕事始めて、管制のニュースを聞いてからは、他の業界のニュースを見る目も変わりました。。。

どこまでがわざと煽っているのか、勉強不足のためなのか知りたいですよ。

Cabi